Inumaki Saraku
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狗巻咲楽
大学二年生/20歳
白・白/東狐に仲の悪い人が居る
筋金入りの血筋嫌い。血縁者には毒を吐きまくるし嫌悪しまくる手に負えない厄介者。元々は照れ屋で素直では無い性格。血筋に関係ない普通の人間に対しては普通の青年。血縁に関係ある者でも、同じ血縁嫌いだったり力関係で苦労している人には割と優しい一面もある。
美術系の大学生。物を作るのが好きで将来は家系に縛られない外国で職に就きたいと考えている。現在は一秒でも早く家系から逃れるために必死で単位を掻き集めてる。
能力を使う際は耳の形が変化。半妖としての力が強く、幼い頃は家に監禁されていた。
今は未婚だが一度婚約していたことがある。当時の相手が霊媒体質がかなり強く、独占欲も強い問題児であり、散々ヒステリーを起こされたことに我慢の限界が来た咲楽が相手を殺しかけたことがあり破綻している。
「ああ? オレが知るかよ」
「何が許嫁だ。こんなもん奴隷と変わんねえだろ」
「オレはそういう、守ってもらうのが当たり前だって思ってるヤツが大っ嫌いなんだよ」
Inumaki Natsuki
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狗巻夏樹
白髪/碧眼
双子の姉と妹と弟が居る二番目の長男。なんやかんやできょうだいのことが気に掛かる兄貴肌。
大阪出身でこちらに引っ越してきたのだが、家族全員が関西弁の為に方言は全く抜けない(し、恐らく抜くつもりもない)。
照れ屋でツンデレ。元々楽しい事が好きで、自分がこういう特殊な血筋だと知った時はわくわくしていたが、霊媒体質に苦しむ二十月の人間を見て少し反省している。
「どうもどうも。なんかやかましいきょうだい山ほどおんねんけどよろしくな」
「こんなおもろい血筋やねんから楽しまな損やん?」
「ちゃうわお前の心配なんかしとらんわ。お前になんかあったら俺が怒られんねん」
Inumaki Akina
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狗巻秋那
銀髪に後ろ髪が青いメッシュ/はちみつ色
双子の姉兄と弟が居る三番目の次女。
長々やり込んでいるオンラインゲームがあるゲーマー。大体ゲームならなんでもやる。引きこもり体質で外に出たがらない。
夏樹と似ているのか照れ屋。照れ隠しが見栄に出るタイプで、大口叩いた後で顔が赤くなっていることもしばしば。
「ちょ、ちょっと待ち、今はアカン、アカンゆーとるやん! ああー……死んだやんか……コンティニューしよ……」
「なんか大層な血筋で正直なところなんてゆーたらええんかわからんけど、まあうちなりに何とかやるわ」
「こんなかわええ子が許嫁やゆーのに、浮気するんはちょーぉっと酷いんとちゃう?」
Nitoduki Yakumo
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二十月八雲
大学一年生/19歳
色素薄め・青/二十月に仲の良い友人がいる
かなりひどい霊媒体質持ち。見える話せる触れると三拍子揃っている為か、未だに生身と霊体の区別がつかない。人に迷惑を掛けざるをえない自分の厄介な体質があまり好きではない。
三白眼な上に眼鏡を掛けているため目付きはかなり悪いが、外見に似合わずおっとりしている。体質のせいで昔から少々遠慮がちで卑屈気味。
藍環の兄で壱莉の幼馴染。壱莉とは仲が良く、婚約相手にという話は出ていたが八雲の霊媒体質が強すぎて破綻になっている。直接接点は無いが、獏の大学の後輩。
「藍環、あんまり迷惑かけるんじゃない」
「守られなきゃ生きていけないというなら、生物としての価値は無いでしょう」
「すみません、俺なんかが……」
Nitoduki Airi
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二十月藍環
高校二年生/17歳
古いしきたりが嫌いな新しいもの好きな高校生。
霊媒体質が極端に弱く、15歳を過ぎて婚約していなくても今現在は大事には至っていない。が、最近よく憑かれるようになったので周囲からさっさと婚約しろと言われている。
血筋を嫌ってはいるが、普通の人間に生まれたら霊にも憑かれない、平凡な人生しか送れなかったと感じている為、割と楽しんでいる。
八雲の妹。壱莉のことは姉の様に思っている。
さっさと婚約して家を出たい。決められた相手と結婚するのは絶対に嫌だが、それを拒否して家から逃れられないのはもっと嫌。自分が見つけた相手と愛に生きたい。
「えー、あたしもっと楽しいことがしたーい」
「許嫁なんて古臭くない? 自分が選んだ人と結婚したい!」
「この血筋は色々面倒だけどまあ楽しいっちゃ楽しいよ?」
Nitoduki Yotaka
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二十月夜鷹
大学三年生/21歳
金髪/赤茶色の瞳
獏の母方の従兄弟。大学に入る以前は格闘技を嗜んでおり、運動神経は抜群。堅い性格や口調、短髪と名前のせいで性別を間違えられるのは日常茶飯事。
頭が固いわけではないのだが、少しずれている真面目な天然さん。理系で英語が苦手。自分では似合ってないと思っているが、少女漫画が結構好き。
霊はそこそこ憑かれる。別に怖くはないのだが、霊は殴れないため嫌い。
「人間は別にいいが霊は……殴れないから……」
「別にいいだろ……私が少女漫画を読んだって」
「悩みがある? とりあえず走るか? すっきりするぞ?」
Touko Ichiri
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東狐壱莉
大学一年生/19歳
ストレートヘア/オッドアイ
音大生。推薦で大学に入ったチェロ弾き。
妖力が極端に弱く、使用するだけで精神的にも肉体的にも疲弊する。
寡黙な性格で感情の起伏が少ない。生真面目な性格でどうも生きるのがしんどい。妖力が極端に弱いことに劣等感を感じている。
八雲とは幼馴染。互いに婚約相手にという話はあったが、壱莉の妖力では八雲の体質を抑えきれなかったためなかったことになっている。
「ちょっと譜面。譜面、踏まないで」
「誰も守れないならこんな力なんてあっても無くても一緒だよ」
「どう? 客観的に聞いた感想が聞きたいんだけど」
Touko Momoka
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東狐百佳
高校二年生/17歳
京護の姉。常におどおどしている弱気な17歳。他人が苦手。
全く運動できなさそうな眼鏡ちゃんだが、とても運動神経が良い。運動部から引っ張りだこで勧誘されまくっているが帰宅部。甘い物好きで買い食いしながらふらふらしてる。勉強は平凡。そこそこ出来るが特出したものはない。
妖力はそこそこ強め。コントロールは完璧だが自分に自信がなく使いたがらない。
「……私なんかより、もっとしっかりした人が許嫁の方がよかったよね?」
「うん……私は運動するよりのんびりしてるほうが好きだから」
「あの、憑かれてますよ…? えっ? あの、祓うぐらいは大丈夫ですけど…あの、先に謝っときますけど失敗したらごめんなさい!」
Touko Keigo
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東狐京護
高校一年生/16歳
百佳の弟。無口で無表情。大人しい雰囲気だが、姉と違って人見知りはせずどっしりと構えているタイプ。他人には興味が無い。
百佳と同じく運動神経抜群な水泳部。色々な大会に出ては優勝を掻っ攫っているが、本人はそこまでやる気ではない。
妖力も同じくそこそこ強めでコントロールも良い。
「うん。……え、聞いてる聞いてる」
「許嫁って面倒そうだなあ……なるなら仲がいい人がいいなあ」
「……君、憑かれてる? ……いや、疲労じゃなくてさ。…………、祓った方がいい?」
Nagiri Baku
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百鬼獏
大学三年生/21歳
赤/はちみつ色
普段はぼーっとしていろんなことに無関心なマイペース野郎。基本的に自分が興味あることしか興味が無く、大体のものに塩対応を取っている。
極端な本馬鹿。なんでも読むし溜め込むから部屋の中は魔窟。おうち大好きな引きこもりだが、隠れ家を持っており実家以外ではそこにも引きこもっている。
今でこそ丸くなっているが、昔はやんちゃしていた元ヤン。今でも街を歩くと当時の舎弟がわらわら寄ってくる。現在も突拍子もない噂や武勇伝が流れている。ヤの付く知り合いが結構いる。
スイングトレードでとんでもない金額を動かしている投資家。
「ねこー、ねこーとりーやきとりーまぐろー。こっちおいでー」
「手の届く範囲で守れるものがあるなら僕はそれを大切にしていきたいと思ってる」
「え……北極で白熊と闘ってるって? 誰が……? 僕? えっ?」
Nagiri Maori
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百鬼麻織
旧姓は二十月。許嫁とそのままゴールインした。
元々は料理は全く出来なかったが、「許嫁といえば料理でしょう!」とよくわからないイメージで料理教室に通い始め、今はプロ級の腕前をしている。
夫と子供が一番大切。子供には自分と同じように許嫁を大切な存在だと認識してほしいと思っている。
現在は若い許嫁コンビを見守りながらちょっかいを掛けるのを楽しみにしている。
霊力はあまり強い方ではない。憑かれる方が稀。
「はいはい! 遊んでないで早く準備しちゃいなさい!」
「この体質のおかげで私は運命の相手と出会えたのよ? まあ、数えるぐらいしか憑かれたことなんてないから言えるのかもしれないけどね」
「許嫁はいいわよー? 微妙な関係から始まり相手の命の危機を救い救われ! そこから自覚する小さな恋心! ……貴方も、そんな人に出会えるといいわね」
Nagiri Hozumi
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百鬼帆澄
大学二年生/20歳
金髪/紺色
音大の声楽部に通っている。双子の兄が居る。
目の色はカラーコンタクト。
人懐っこく、特定の居場所を持たずにふらふらしているが、そんなに人付き合いはいいほうでは無い。常に一定の距離を保っている半野良系。マイペースというよりは自分は自分、他人は他人という考えの持ち主。
そこらへんをふらふら歩きながらふんふん歌っていることが多い。歌うのが好きで、よく一人でカラオケに出没する。
「(今流行りの曲を適当な歌詞でふんふん歌っている)」
「ええー? 許嫁だからってくっ付かなくてもいいんじゃないの? 君もいい人見つけなよー?」
「お酒は好きだけど控えてるよー。喉がね、心配だし」